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第4章:ネットの基本知識

Last extention:2000.6.23
4-1:UNIX 4-2:プロトコル 4-3:TCP/IP 4-4:ポート

4-1:UNIX

 この章では、ここから先を説明するために必要な基本知識を説明します。この章の説明が分からないと、先が理解できない可能性がかなり高いです。なるべく読んでみてください。勉強嫌いは次の章に進んでしまっても構いません。

 まず、3章でも何度かでてきたUNIXに関して説明しておきます。
 プロバイダーが運営しているホームページは通常24時間、365日ずーっと動いています。基本的に止まってはいけないわけです。止まってはいけないものをMacやWinで運営するのはかなり危険です。フリーズしたりしますから(^_^;)。
 で、24時間365日用の環境で運営する必要があります。この環境の基本となるOSがUNIXです。UNIXを利用することにより、ずっと止まらず運営できるわけです。LinuxとかFreeBSD、SolarisっていうのはUNIX互換システム(ほぼ同じ動作をする)です。

 ここでOSって単語がでてきてます。OSはオペレーティングシステムの略で、ハードウェアを操作する、プログラムの事です。MacではMacOS、WinはWindows98とかですね・・
 たとえばたくさんのソフトを動作させた時、作業の割当をします。このおかげで、クラリスの文書をプリントアウトしながら、他のこともできるんです。
 また、A社のマウスやB社のマウス、C社のトラックパッドでも画面のカーソルが動きます。なぜでしょう??疑問に思ったことありません?当たり前だと思ってました?こういうことをOSが判断してます。
 ここでの説明は非常に簡単なものですが、OSは本当に基本システムなので、OSが変わると、全ての操作感が変わります。WinとMacを触れば分かりますね?

 通常OSが動作するには特定の環境を必要とします。WinはIntelプロセッサ互換CPUが乗ったパソコン。MacはPowerPCや68Kプロセッサが乗ったパソコンでしか動作しません(実際は意味が逆で、MacOSはPowerPCなどがのったパソコンしか操作できません。つまりOSがパソコンを操作してます。Winなどは現在ではOSに合わせてパソコンが作られています)。MacでWinを動かすことは直接には不可能です。
 UNIXもそれなりの機械が必要です。でも、かなりその環境が高かったりしたので、ほかの環境でも動くように移植したのがLinuxとかFreeBSDです。Linux、FreeBSDは通常のパソコンで動きます。Macの機械で動くものも存在します。やろうと思えば、個人でも24時間365日、ホームページ運営ができるわけです。で、やろうと思えばGeocitiesみたいなシステムも、個人で運営できます。。。かなり大変ですが(^_^;)。
 OSは基本システムなので、そのOSを動かしている間は基本的に他のOSは動きません。Linuxを動作させてるときにWinを動かすことはできないです・・。

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4-2:プロトコル

 プロトコルというのは、2章でも出てきましたが、異機種間で通信するための約束ごとです。簡単な説明をします。やや比喩的なので、本来とは違いますが、ご了承ください。
 携帯電話をかける時の手順を考えてください。細かく分析すると結構大変だということがわかると思います。普通は以下の様な手順です。
 電波圏内かを確認->相手の電話番号を確認->電話番号を押す->電話局を経由->相手が電波圏内か確認->相手につながる
 本当はもっと細かいですが、こんな感じです。この手順を必ず踏みます。コンピュータの場合はもっと厳密でないといけません。この厳密な手順のことをプロトコルといいます。プロトコルがあるから、WinもMacも同じようにネットにつながり、メールの送受信がきるのです。

 プロトコルは非常にたくさんあります。ネットでできること全てにプロトコルが有るわけです。もっとも有名なのはHTTPプロトコルです。URLの始めに必ず、http://ってつきますね?これはHTTPプロトコルだぞ!って宣言してるんです。
 その他に普段なにげなく利用しているプロトコルとしては、SMTP、POP3、FTPなどがあります。TELNETもこうしたプロトコルの一つなわけです。

 プロトコルは通常大文字で表現します。HTTPと書いたら、HTTPプロトコルのことです。以後、この方針でいちいちプロトコルとか書きません。

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4-3:TCP/IP

 TCP/IPというのは狭義にはTCPとIPというプロトコルのことですが、通常は広義の意味でネット上で利用されるプロトコル群の総称です。つまりHTTP、TELNETなどの全てを含みます。
 書店に行けばTCP/IP入門などの書籍がかなりの量あります。このTCP/IPを理解できれば、ネットのほとんどの事柄が理解できます。
 またメールソフトを作りたいとか、ブラウザを作りたいとか・・・アメリカ国防省のホームページを書き換えたいとか(もちろん冗談ですが^_^;)、の場合は必須の知識になってきます。
 ここでは一部のプロトコルの説明しか行いませんので、ご了承くださ。

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4-4:ポート

 ポートは日本語訳では港です。つまり船の出入り口です。パソコンではシリアルポートや、USBポートなどがあり、なんとなく分かるとおもいます。
 プロトコルも通常はポートが必要になります。1プロトコルで1ポートを占有します。
 これにはいろいろな理由がありますが、ポートを分けることによって、接続しているアプリケーションが簡単に分かる利点もあります。ブラウザなのかメールソフトなのか、見分けが簡単につくわけです。

 ネットにおけるポートは0番から65535までの番号が振られています。これをポート番号といいます。ポート番号は設定によりいろいろ変更できますが、頻繁に利用されるプロトコルには紳士協定的に番号が割り振られています。これをウェルノウンポート番号(Well-known Port Number)といいます。ウェルノウンポート番号は0〜1023までの番号が利用されます。代表的なウェルノウンポート番号を以下に示しておきます。(かなり省略してます(^_^;))

TCPの代表的ウェルノウンポート番号
ポート番号キーワード内容
21ftpFile Trancefer
23telnetTelnet
25smtpSimple Mail Trancefer
42nameserverHost Name Server
43nicnameWho Is
53domainDomain Name Server
70gopherGopher
79fingerFinger
80httpHyper Text Trancefer
101hostnameNIC Host Name Server
110pop3Post Office Protocol-Version3
117uucp-pathUUCP Path Service
119nntpNetwork News Trancefer Protocol
123ntpNetwork Time Protocol

UDPの代表的ウェルノウンポート番号
ポート番号キーワード内容
13daytimeDaytime
17qotdQuote of the Day
19chargenCaracter Genetator
37timeTime
49TacacsLogin Host Protocol
53domainDomain Name Server

 本当にこれは一部です。全部はとても紹介できません。自分で勉強してみてください。また、TCPやUDPに関してもここでは説明しません。機会があったら別の場所で説明します。
 あくまでウェルノウンポート番号は紳士協定に過ぎません。意図的に番号を変更することによりセキュリティーをかけている場合もあります。

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